皆さんは「自己満足」ときいて、どのようなことを思い浮かべますか?
実は、「自己満足」とは、とてもいい言葉なんですね。
私たちにとって自己に満足するというのは、難しく感じることが多いと思います。
ひとは、誰かと自分を比較して、「優位である」と思うと安心します。
そして自分が他者よりも「劣っている」と思うと不安になります。
私たち人間は他の動物たちと比べて、自由に考えを巡らせることができます。
それをよくない方に使ってしまうと、そうやって他者と自分を比較して、
「自分は大丈夫なんだ」と安心を得ようとしてしまいます。
そのように他者と自分を比較する癖があると、
謙虚さを欠いたり、虚栄心に縛られるような生き方になると言われています。
そうすると私たちは、他者からの認証を求め、
常に誰かから称賛を得たいと思ってしまいます。
それを「認証欲求」というのだと思います。
自己に満足していれば、
他者に認証を求める欲求は薄らいでいくのかなと思います。
だけど、「あれが足りない」「これが足りない」と思っていると、
いつまでも自分に満足することはありません。
私たちが持つ正しい認識は、
「足りない」のではなく、「違いがある」だけだということ。
自分を理想通りに変えていく努力が必要なのではなく、
それも自分に与えられたものなのだと受け入れるのことが大切なのだと思います。